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町長からのメッセージ(平成24年4月1日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年4月1日更新

 町民の皆さまへ

 新年度にあたって

 あの忌まわしい震災から1年経ちました。その間、皆さまにはそれぞれ筆舌に表せないご苦労、ご苦悩があったと存じます。否むしろ先行が見えない不安に今もさいなまれていることを思うと胸がしめつけられます。町としてこれまで以上に皆さまに寄り添い、生活支援・生活再建に向けて全力を傾注します。さらに、避難地の自治体とも連携を強化し、全面支援をお願いしてまいりますとともに、国に対して放射能のゴミ捨て場にならないよう国家的事業で町の再生を要請してまいります。

 さて、町復興検討委員会のビジョンがまとまり(3月27日)、町の進む素案が示されました。この素案の考え方の柱は、「それぞれの町民が安心して、自らの今後を選ぶことができる環境・制度・前提をつくっていく」ことであります。具体的に「早期帰町希望者」「町内・県外での生活希望者」などそれぞれの視点に立って対応することが必要です。今後はこのビジョンの提言を受け、速やかに町議会に諮り、ビジョンを完成させるとともに、町民の皆さまの意向を実現できる「復興計画」をできるだけ早期に樹立してまいります。

 また、先ごろ「損害賠償紛争審査会二次追補」指針が発表されました。残念ながら私たち被災者の苦しみ、つらさを理解しないもん切り型の指針に憤りを感じます。私たちには、「人間らしく健康で文化的生活を営む」生存権があります。「何一つ心配や不安のない恵まれた生活」を追い求める幸福追求権、「貴重なものを守る」財産権、いわゆる憲法に規定された権利があります。国、東電にこれらの最低限の権利を強く訴え戦っていきたいと考えます。

 「別れの季節」から「出逢いの季節」が今年も巡ってきました。それぞれ精神的肉体的にも厳しいものがありますが、年度はじめにあたって「何か清新な気持ち」になれる局面を実現したいものです。「花冷え」の言葉がありますが、皆さまには何とぞご健康に留意し、ご精進くださいますようご祈念します。

平成24年4月1日
浪江町長 馬場 有