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町長からのメッセージ(平成24年9月1日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年8月31日更新

町民の皆さまへ

平和祈念式典に参加して

浪江町長 馬場 有

 2回目の暑い夏を避難先でお迎えのことと存じますが、お元気ですか。

 去る8月6日、広島での「平和式典」に参列いたしました。あの惨状から原爆死没者は28万人になり、慰霊碑に名簿が新たに納められ式典が始まりました。午前8時15分「平和の鐘」が鳴り、黙とうを捧げ、この間私の脳裏には、昨年の原発事故と原爆投下後の惨状が重なり、何とも空しい気持ちの一分間でした。

 松井広島市長の「平和宣言」の中で、原発事故の被災者に「必ず訪れる明日への希望を信じて」のくだりは、私たち被災地を勇気づけるものであり、子ども代表の小学6年生の「平和への誓い」では、被ばく者の苦しみ、原発事故で広島の小学校へ避難した同級生との出会いを通し、相手の立場に立ち、気持ちを伝え合う大切さを訴え、「つらい出来事を同じように体験することはできないけれど、私たちは想像することによって共感することができます。・・・将来に夢と希望を持ち、仲間とともに行動していくことを誓います。」目頭が熱くなり感動しました。

 さて、この広島訪問の目的は、他に発災当初から広島県民・市民の皆さまから直接励ましの言葉、義援金、救援物資等の支援にお礼と感謝の気持ちを申し上げること。県被団協の役員と健康管理手帳の運用ならびに被ばく支援の連携化、さらに松井市長への表敬訪問では、広島復興・再生のヒントを学ぶことにありました。いづれも所期の目的を達成し、松井市長とは「原爆の被ばく者と原発事故の低線量被ばくは異なるが、同じ被ばくの苦しみを共有でき、でき得る限り支援する」旨の力強い言葉があり、広島復興は「先人たちの熱い再生への情熱と再生のビジョンを具現化するための日本国及びアメリカ合衆国の長期にわたる財政等の支援が復興のエネルギーであった」と。また、坪井被団協理事長の「放射能をあまくみてはいけません。被ばくからの行動記録が大切になります。」は印象的な言葉でした。

 元ジャーナリストの難波氏のはからいで、福島県民避難者との懇談会にも出席し、広島に避難している浪江町民の方々とも久しぶりにお会いできました。皆さん元気な様子でしたが、「子どもに『お母さん、いつ帰れる?友だちと会いたいよ。』と言われ困惑しています。」との言葉には、返す言葉もなく、本当に淋しく、つらい気持ちになりました。

 原水爆禁止2012年世界大会では、浪江町民を代表して、私たちの思いを世界に発信し、原発事故の悲惨を訴えてまいりました。これらの広島訪問でのメッセージは、限りなく私たちへの希望につながるものとなるでしょう。

 最後になりましたが、皆さまには、くれぐれもご健康に留意され、ご健勝でありますことを心からご祈念します。