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町長からのメッセージ(平成25年9月11日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年9月17日更新

町民の皆さんへ

 浪江町長 馬場 有

 東日本大震災および福島第一原子力発電所の事故から2年半が経ちました。この間は、皆さまには故郷を離れて悲しみ・怒り・悔しさが溢れる途方もない苦悩の日々であることを考えますと、胸が締め付けられる思いです。

 町は現在、避難生活での重要課題として、第一に住宅環境整備にあたっております。町外コミュニティの災害公営住宅の設置について避難先自治体、国、県との個別協議を進めております。自前の整備でなく、避難先での用地選定・用地確保であるため、裁量がなく「じくじ」たる思いですが、安全で安心できる利便性を持つ位置を希望し、一日も早く建設できるよう要望しております。

 第二に、「どこに住んでいようと浪江町民」に立脚し、個人・家族の生活再建に向け「損害実態に即した賠償の責任ある確保」を要請してまいりました。その一環として、町が代理人となり原発ADRに集団申し立てを行い、14,793名の皆さまに参加いただきました。このADR申し立ては、東京電力に対し、加害者として誠意ある責務と賠償、国に対しては損害賠償紛争審査会の中間指針の見直し(被害実態に即して)を強く訴えており、賠償の考え方を根本から改めることを要求しております。

 第三に、健康管理についてです。これまで以上に放射線被ばくを注視し、健康調査・健康相談事業、リスクコミュニケーション事業を継続いたします。

 第四に、先ごろ環境省より国直轄で行う町の除染計画(平成24、25年度で帰還困難区域を除き終了予定)を見直すとの説明がありました。これは「ふるさと再生」の工程にズレが生ずることが懸念され、元通りの社会基盤に戻すことに遅れが生ずることを意味します。いずれにしても、放射線量が年間空間線量1ミリシーベルト以下にするまで責任を持って除染を続けるよう要請します。

第五に、町の復旧状況であります。地震・津波によるインフラの損壊について状況把握に努めてきました。その結果、町道の災害査定が終了し、今後は設計委託をし、順次復旧工事に入ります。上下水道においても管渠調査、放射線量(今でもモニタリング続行中)計測を行い、災害査定を急ぎたいと考えています。このような中、町内で3つの事業者が事業を再開し、ほんの少しずつですが前に進んでいる状態です。

最後に、浪江町民の絆を深める交流の場が、全国各地で好意あるボランティア各団体により開催されており、そのご厚情に敬意と感謝の念で一杯です。何卒、町民の皆さまには、浪江町民同士のコミュニケーションを強め連携をはかってまいりますので、イベント開催時には、ご参加くださるようお願いいたします。

すっかり秋めいてまいりました。朝晩の肌寒さを覚える今日、皆さまには、お身体を大切にご自愛くださるようお願いいたしまして、メッセージとします。