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町長メッセージ
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【町長メッセージ】これからの町づくり (前編)

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年4月15日

 震災から10年目の節目となる令和2年度が始まりました。

 新型コロナウィルスの感染拡大の影響はありますが、令和2年度も浪江町がどのように進化していくのか「これからの町づくり」について、吉田町長にお話しをお聞きました。
 今回は、その前編を掲載します。

町長

●昨年度は、どのような年でしたか?

 昨年は、これまで蒔いてきた復興の種が芽を出し始めた年でした。
 大きなところでは、生鮮食料品を扱うスーパーのオープン、町が誘致を行ってきた複数の企業の進出決定などがありました。3月に竣工式を行った世界最大級の水素製造拠点は、町の新しいシンボルになるものと思っています。また、請戸に水産業共同利用施設(荷捌き場、せり場等)、水産加工処理流通施設が完成しました。地元で水揚げされた新鮮な魚介類の出荷開始によって、町全体が活気づくと期待しています。
 「道の駅なみえ」や木材製品生産拠点施設も、既に着工していますので、今年度も町の復興を象徴するような施設が次々に完成を迎えます。

●今年度は、何を目指していかれるのでしょう?

 これまで「町のこし」をスローガンに、復興に取り組んできました。次は一歩進んで「持続可能なまちづくり」を目指していきます。
 町はいま、急速な人口減少と少子高齢化によって非常に厳しい財政状況にあります。道路や上下水道を震災前に戻し、将来にわたり維持するためには多くの経費が掛かりますが、人口が減ったからといって、水道料金を何倍にも値上げする訳にいきません。

 国等に財政支援を求めながら「持続可能なまちづくり」のために、新たな種を蒔いていきます。

●「持続可能なまちづくり」とは、どんなことですか?

 将来にわたり継続して、町民が普通の生活をしていける町をつくることです。
そのためには、財政の健全化を図り、人口を増やして産業を活性化していきます。当面は、居住人口5000人を目指し、住みよい町を作ることが第一なので、これまでと方向性が大きく変わるものではありません。

町長

●今年度の具体的な取り組みを教えてください。

 昨年から引き続き、「生活環境(医療、介護等)の整備」、「働く場所・住む場所の確保」を最優先に取り組んでいきます。

 医療環境では、町内に現在、診療所と歯科医はありますが、大きな病院や専門医がなく十分ではありません。安心して暮らせる医療体制を整えるため、引き続き各所に働きかけを行っていきます。

 介護については、高齢者やそのご家族が安心して利用できるよう、町と民間事業者が連携して準備を進めているところです。

 働く場としては、今年度、工業団地への誘致企業にて操業に向けた工事が次々に始まりますので、町内でも多くの雇用が生まれてくるものと思います。さらに農林水産業の再生に向け、町内2か所で準備を進めている乾燥調整貯蔵施設(カントリーエレベーター)をはじめとした営農再開支援事業や、泉田川ふ化施設の再開準備、漁港施設の充実などにも力を入れていきます。

 住む場所に関しては、災害公営住宅の他、請戸住宅団地の整備が進んでいますが、それでも十分とは言えませんので、どのような支援が最適なのか、新たな施策を検討しているところです。

●帰還困難区域の避難指示解除も大きな課題ですね?

 帰還困難区域においては、昨年度、特定復興再生拠点の除染が始まりましたが、それ以外の場所に関して、未だ国からの明確な方針が示されておりません。長い歴史と伝統文化を持ち、ご先祖様から受け継いだ土地ですから、除染して元通りにすべきです。経済的な尺度で語るものでは無いと思っています。
 引き続き、町内全域の避難指示解除に向けて具体的な時間軸を含めた方向性を示すよう、国に対して強く要望してまいります。

(後編に続く)