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【町長メッセージ】令和6年元旦 新年のご挨拶

ご壮健にて新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

今年一年の皆様のご健康とご多幸を心からお祈りいたします。

昨年を振り返って

 昨年の大きな出来事として「福島国際研究教育機構(F-REI)」の事業開始が挙げられます。この施設は東北復興の中心的存在となりますので、立地町としてしっかりと周辺環境を整備してまいる所存です。

 水素関連事業においては、カルフォルニア州ランカスター市、ハワイ州ハワイ郡との連携を開始しました。浪江は世界の先駆者としての注目度が高く、今後も産業振興、人口増加といったことが期待できると考えています。

 農業分野では、営農へのご負担を軽減するための育苗施設が完成しました。そして、新たに避難指示が解除された地区では試験栽培がはじまり、私の地元(室原)でも故郷の原風景が蘇り、仲間とともに再び稲刈りができることに復興の喜びを感じました。

帰還困難区域について

 昨年春、津島、末ノ森、室原の特定復興再生拠点区域で避難指示が解除となりました。津島では様々なイベントが開催され、貴重な文化や長い歴史を知っていただく良い機会となりました。これから、それぞれ地域の特徴に合わせた復興施策を進めてまいります。

 そして「特定帰還居住区域」という新たな制度ができました。何度も住民の方々と車座で意見交換を行い、国に申請の書類を提出しましたので、できるだけ早く除染を開始していただきたいと思っております。 

 しかし、様々なご事情により帰還を諦めざるを得なかった方々もおられます。そういった方々のご意向も踏まえ、これからのことを考えなければなりません。私の町長としての任期の中で、全域での避難指示解除に向けた方向性を出せるよう国に働きかけてまいります。

生業(なりわい)の回復

 12月「請戸の魚市」「請戸まつり」が開催され、多くの方々で賑わいました。

 また、新型コロナウイルス感染症の五類感染症移行により、商工業おいてもこれからようやく元気が出てくると思います。町としても企業誘致や駅周辺整備事業など交流人口増加に向けた施策に力を入れるとともに、地元経済への還元、商圏、生業の回復に努めてまいります。

これからの町づくり

 町の将来に向けて財政基盤を強くしていかなければなりません。水素など新しい産業の育成もその一つですが、F-REIの立地に対応して産学官一体で産業振興をすすめるため町は「浪江国際研究学園都市構想」(仮称)を策定いたします。高等教育機関を含めた人材育成、先人が作り上げた伝統文化の継承などを含め、誰もが暮らしやすい町を目指してまいります。

 そのうえで、高速道路の無料化、医療費の減免措置は、現在も避難を余儀なくされている町民にとって必要不可欠でありますので、こうした財源の確保もしっかり行ってまいります。

 また、医療の問題など、いまだ町民の皆様には多くの不自由をおかけしております。解決には時間がかかりますが、昨秋、浪江診療所で小児科診療が始まり、診療所の隣には調剤薬局がオープンしました。町内での訪問診療、さらにオンライン診療についても検討が始まっております。

 この度、移住情報誌にて浪江町が住みたい田舎ベストランキングで第一位に選ばれました。浪江町の魅力をご評価いただいたことはたいへん光栄なことでありますので、これからも、できることから積み重ね、一歩一歩前進してまいります。

結びに

 先日、道の駅から、お年を召したご夫婦が、二人手をつないで楽しそうに出てこられました。それを見て私は、とても温かい気持ちになりました。

 誰もが、こうした穏やかな日常が過ごせるように、これからも全力で私の責任を全うしてまいります。

 

令和6年が皆様にとって素晴らしい年となりますよう、心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

 

令和6年1月吉日    

浪江町長 吉田 栄光


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