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【町長メッセージ】 東日本大震災から10年目を迎えて

 本日で、東日本大震災から丸10年、3654日目を迎えました。

 東日本大震災により亡くなられた方々、震災関連で亡くなられた方々、そして福島第一原発事故による長期の避難生活によって、ふるさとに想いを馳せながら命を落とされた方々に、あらためて哀悼の意を表します。

 被災されたすべての方々、未だ避難先にて不自由な避難生活を強いられている方々に、心よりお見舞いを申し上げます。

 また、これまでの浪江町に対する国内外のご支援に、厚く御礼を申し上げます。

 10年前、突然私たちは日常を奪われました。

 この10年は「あっという間」だったという思いと「長かった」という思いが交錯します。

 町民の方々が帰還できるよう生活環境を整えることを第一優先に、先人から受け継いできた「ふるさと浪江」を未来へ引き継いでいくための産業を興し雇用を作り出すことを考え、今日まで必死に取り組んでまいりました。そして、これまで蒔いてきた復興の種は、ようやく少し芽を出し始めたのではないかと感じています。

 しかし、津島、末ノ森、室原の特定復興再生拠点区域を除く、大部分の帰還困難区域は除染の目途すら示されていません。早急に時間軸を含めた解除方針を示すよう、繰り返し強く要望してまいります。

 これからも賑わいを取り戻し、皆さんが安心して帰って来られる町をつくるために、「止まない雨は無い」「明けない夜は無い」という思いで、日々全力を尽くしてまいります。

 3月20日「道の駅なみえ」がグランドオープンを迎えます。

 地元の野菜、魚介類等の買い物やそれらを使った料理を楽しむ、大堀相馬焼で地酒を飲みながら笑い、語り合う。震災前、当たり前にあった浪江の生活が再現できる場であり、町民同士の憩いの場、町民と浪江とをつなぐ場所になって欲しいと思っています。

 今までも、これからも、浪江町は皆さんの故郷です。いつでも帰ってきてください。


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