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新年のあいさつ(令和7年1月1日)

議長  平本 佳司 

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 新年明けましておめでとうございます。議会を代表しまして、謹んでご挨拶を申し上げます。

 皆様におかれましては輝かしい新年をお迎えのことと心よりお慶び申し上げます。また、日頃より議会への深いご理解と、議会活動への温かいご支援・ご協力に対し、議員一同、厚く御礼を申し上げます。

 昨年を振り返りますと、元日に発生した能登半島地震や豊後水道や日向灘を震源とする地震及び奥能登豪雨等により、災害の恐ろしさを感じ、改めて防災への備えなどを考える一年だったのではないでしょうか。災害により、被災された皆様におかれましては、心からお見舞い申し上げます。

 さて、東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故からまもなく14年を迎えます。議会としては町民の皆様がどのようなことを感じ、何を求めているのかを意識し、町民の声を、町はもちろん国や県などにも届けるべく、努めております。

 しかし、その一方で町民の皆様から、「議会活動が見えない」との厳しいご意見を数多く頂戴しております。

 それらのご意見を踏まえまして、昨年も、十日市祭の場で町民の皆様の声を直接聴く機会を設けました。その中では、町の復興に対して町内の生活環境の充実に関するご要望が多く挙げられました。この課題は、避難指示解除当初よりは改善されているものの、安心して暮らせる浪江町となるためには、引き続き取り組まなければならない課題であり、町と一体となり、進めていかなければなりません。

 また、帰還困難区域につきましては、2020年代にかけて帰還意向のある住民が帰還できるよう、必要な箇所の除染を進める政府方針により、浪江町では昨年一月に、特定帰還居住区域復興再生計画が認定され、この計画による除染が始まっているところですが、町民の皆様より、早期に避難指示解除、帰還を望む声があることも承知しております。

 我々議会も、この除染が終了し、生活環境が整い、避難指示が早期に解除となるよう、また、帰還困難区域を含めた町内全域の避難指示解除に向けた見通しについて、国に対し町とともに議員一同、引き続き強く求めてまいります。

 これからも皆様からいただいたご要望、ご意見を町に届け、町政に反映させることが議会としての責務であると考えております。本年も町民の皆様の声を直接聴く機会を少しでも多く設け、議会がすべきことを実践し、町民に求められていることを一つでも多く実現できるよう、さらには、町政が抱える課題を慎重に審議しつつ、スピード感をもって対応すべく、議員一同、精一杯努力してまいります。

 行政機関と議会では役割が異なり、政策の審議、議決、監視を担当する議会の仕事は、成果や実績が見えにくく、皆様にとって身近ではないという面もあるかと思います。議会としましても、これまで以上に議員同士、切削琢磨して、二元代表制の一翼を担う議会として、自主性を高めつつ、常に町民に寄り添い、わかりやすく開かれた議会の構築に努めてまいる所存であります。今後とも町民の皆様のご指導・ご鞭撻をお願い申し上げます。

 結びに、今年一年が皆様にとって良い年になりますよう、心からご祈念申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。