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“学校の歴史残し”で思い出に触れました
7月23日から25日までの3日間、解体することとなった町立小・中学校の“学校の歴史残し”が行われ、多くの卒業生や地域の人たちが来校しました。
解体する学校は、現在休校中の浪江小学校・幾世橋小学校・大堀小学校・苅野小学校・浪江中学校の5校。東日本大震災による被害や老朽化などにより、活用が難しいことから、やむを得ず解体することとなりました。
※請戸小学校は震災遺構としての活用が決定しています。
浪江東中学校は、なみえ創成小学校・中学校として、平成30年4月に開校しています。
津島小学校、津島中学校は帰還困難区域にあるため、今後については検討中です。
“学校の歴史残し”では、学校施設内の見学や、校舎内に残されている児童・生徒の所有物の返却などが行われました。
校舎内には、PTAの皆さんにより歴代の卒業アルバムや学校の備品、旧校舎をモチーフにした黒板アートが展示され、来校した人たちが“学校の歴史”に触れるための工夫が施されていました。また、教室や廊下などには、児童・生徒による絵画や学習の記録などが震災当時のまま掲示され、当時在学していた子供たちやその家族が思い出話に花を咲かせていました。
学校の校庭では、「タイムカプセル」の掘り起こしも行われ、久しぶりの再会を果たした卒業生たちの笑い声であふれました。東日本大震災の影響で、予定していた時期にタイムカプセルを掘り起こせなかった卒業生たちも多く、数年越しの思い出の品々を懐かしみ、大事に持ち帰っていました。