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「結核・呼吸器感染症予防週間」について
9月24日から9月30日は結核・呼吸器感染症予防週間です。
秋から冬にかけて様々な呼吸器感染症が流行しますので、ご注意ください。
結核とは
結核とは、結核菌によって肺に炎症を起こす感染症です。
結核菌の混ざったしぶきが咳やくしゃみと一緒に空気中に飛び散り、それを周囲の人が直接吸い込むことによって感染します(空気感染)。
昔の病気と思われがちですが、全国では毎年約2,000人の方が結核で命を落としています。県内でも毎年100人前後が発病しており、決して過去の病気ではありません。
結核は高齢者に多いですが、若い人も注意が必要です。結核は空気感染するため、若い人が発病すると周囲の人たちは感染を体験したことのない人が多く、一度に多数の方が結核に感染する恐れがあります。
結核の感染・重症化予防について
結核の感染や重症化予防には、予防接種と早期診断・早期治療が大切です。
予防接種(BCG接種)
抵抗力の弱い乳幼児が結核に感染すると重症化しやすいため、生後5か月から生後8か月までに必ずBCGワクチンを接種しましょう。
早期診断・早期治療
結核は早期に診断・治療できれば重症化を防ぎ、また、周囲に感染させる恐れも低くなります。
こんな症状があれば医療機関を受診しましょう
・長引く咳(2週間以上)
・痰が出る
・長引く体のだるさ
・長引く微熱
・胸の痛み
・急に体重が減る
発見されにくい高齢者の結核
咳・痰など目立った症状があらわれにくいのが、高齢者の結核の特徴です。
食欲がない、元気がない、体重減少、微熱などの症状しか出ない場合があります。
日頃から健康状態に注意しましょう。
定期健康診断を受けましょう
早期発見・早期治療のためのため、市町村や職場で実施している定期健康診断で年1回は胸部レントゲン検査を受けましょう。
また、健診等で胸部レントゲン検査の精密検査が必要となった場合には、自覚症状がなくても必ず医療機関を受診しましょう。