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多くの方々のご支援によって、浪江町は「未来」に向けて動き始めています。
町は「未来」へつながる発展的復興に向けて、2020年3月ゼロカーボンシティを宣言し “なみえ水素タウン構想”を発表しました。水素、太陽光等の再生可能エネルギーを町づくりに活用し、エネルギーの地産地消や関連産業の育成に力を入れています。さらに、世界的レベルの技術が集積される「福島国際研究教育機構(F-REI)」、最新設備を備えて耕畜連携の実現を目指す「復興牧場(仮称)」、隈研吾氏らと取り組んでいる再生可能エネルギーを取り入れた駅前周辺の再開発(浪江駅周辺グランドデザイン基本計画)など、「未来」の町を形作る大きな事業を進めています。
一方で、帰還困難区域では、2023年3月には特定復興再生拠点区域(津島、室原、末森)の避難指示が解除され、2024年1月16日には、国より特定帰還居住区域復興再生計画の認定を受けました。
また、様々なご事情から帰還することができない皆さまの宅地・家屋、町の面積の大部分を占める山林の取り扱いなどの、いわゆる「残された課題」についても、私の町長としての任期の中で、全域の避難指示解除に向けた方向性を出せるように、国に対して強く働きかけてまいります。
加えて、長期の避難生活によってご苦労されてきた高齢者の方々への福祉や、町の「未来」を担う子供たちの教育の充実を実現します。
私たちのふるさとを震災前以上に発展させるには、何としてもこれらの事業を成功させなければなりません。必ず、ふるさとの復興を成し遂げ、浪江町から浜通り地域や福島県全体の復興をもけん引してまいります。
子ども達の生きる「未来」にふるさとをつないでいくため、町民の皆さんと(才能あふれる木々)と手をつなぎ、力を合わせて大きな森(素晴らしい町)を育ててまいります。