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帰還困難区域における特定復興再生拠点区域外の避難指示解除に向けた方針をお示しするにあたり長い年月を要してしまいましたこと深くお詫び申し上げます。
さて、令和5年12月22日付けで申請した「特定帰還居住区域復興再生計画」につきまして、本日、令和6年1月16日付けで国より計画の認定を受けました。
昨年6月に福島復興再生特別措置法の改正がされ、特定復興再生拠点区域外において、避難指示を解除し、住民の帰還・居住を可能とする「特定帰還居住区域」を設定できる制度が創設されました。これを受け、町では皆さまよりご回答いただいた帰還意向調査の結果を基に作成した特定帰還居住区域案について、行政区別の住民説明会を開催し、住民の皆さまと車座で意見交換をさせていただきました。
改めて、「特定帰還居住区域復興再生計画」を策定するにあたり、大変ご多忙の中、多くの皆さまに住民説明会へご参加いただきご意見等賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。皆さまから頂いたふるさと再生の願いに早く応えられるよう、しっかりと取り組んでまいります。
本計画に基づき、来年度から環境省による除染が始まっていくことになりますので、引続き皆さまにはご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
特定帰還居住区域については、来年度に実施を予定しております2回目の帰還意向調査の結果等により更に拡大してまいります。
また、様々なご事情から帰還することができないと判断された皆さまの宅地・家屋、町の面積の大部分を占める山林の取り扱いなどの、いわゆる「残された課題」についても、私の町長としての任期の中で、全域の避難指示解除に向けた方向性を出せるように、国に対して強く働きかけてまいります。
令和6年1月16日
浪江町長 吉田 栄光