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【町長メッセージ】新年のご挨拶

 

 ご壮健にて新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。

 14年の月日が流れても、遠く故郷を離れ、辛い避難生活をされておられる方々に想いをはせながら、すべての町民の皆様にとって、令和7年が穏やかで明るい年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

未来に向けた町づくり

 町長に就任以来、未来に向けた町づくりのために、たくさんの種をまいてきました。昨年3月には、福島国際研究教育機構(F-REI)の立地に対応した新たな町づくりの指針となる「浪江国際研究学園都市構想」を発表し、その他にも駅前整備事業、大規模畜産施設(仮称:復興牧場)、復興海浜緑地など、町の歴史に残る大事業の起工式が相次いで執り行われました。

 ようやくここまで来ることができたという気持ちもありますが、まだまだ始まったばかりです。これから令和7年、8年、9年と、種は次々に芽吹き、未来に向けて新たな浪江を形作ります。その姿は、震災からの“復興まちづくり”の象徴として、被災地を代表する素晴らしいものになるでしょう。

 新たな浪江町は、町民の皆様と一緒に作り上げていきたいと考えています。「公民連携セミナー」「まちづくり説明会」等々、これからも皆様の声をお聞きする機会を増やしてまいりますので、一緒に未来の浪江町を創造していきましょう。

帰還困難区域の復興、再生

 帰還困難区域では、新たに「特定帰還居住区域復興再生計画」が国から認可され、一部地域で除染作業が始まりました。今後も住民の方々の追加意向の確認を進め、国に計画変更を申請していく予定です。

 また先行して解除された旧特定復興再生拠点区域では、地域の方々によって水稲の試験栽培が行われました。陶芸の杜おおぼりでは、14年ぶりに登り窯に火が入り「登り窯まつり」に約5000人が訪れました。津島地区でも「肉まつり」「イルミネーション」など様々な取り組みが行われています。地域の方々による献身的な活動に、心より敬意を表しますとともに、引き続き、全域での避難指示解除に向けて取り組んでまいります。

誰もが暮らしやすい町を目指して

 町内で、小さな子どもの声を聞くことが増えてきました。

 浪江にじいろこども園では、開園以来2度目となる増築計画を進めています。今後もF-REI関連施設や企業立地の増加に伴い人口の増加が見込まれておりますので、安心して子育てができる環境の整備に努めてまいります。

 また、小児科オンライン診療の開始など、浪江町にもDX(デジタルトランスフォーメーション)の動きが本格化してきました。今後はさらにDX技術を活用し、住民票のコンビニ交付など、町民の皆様の利便性向上に向けて活用してまいります。

 そして、町民の皆様の生活に密着した重要な課題について、高速道路の無料化、医療費の減免措置の継続や、医療、介護環境の充実など、国に対し強く要望してまいります。

結びに

 先日、宮中行事である新嘗祭に浪江の若い生産者の方の米が献穀されました。浪江町からの献穀は昭和50年以来、約半世紀ぶりのこととなります。いまの町は、まだまだ復興の途中ですが、こうしたたくさんの若い力が先人の想いを引き継ぎ、未来に向けた素晴らしい町になると確信しております。

 町長の責任として、浪江町民の誰もが誇れる町を体現してまいります。

 令和7年が、皆様にとって素晴らしい年となりますよう、心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。


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